頭痛や肩こりの治療方法
前回のコラムで頑固なコリや頭痛の原因を書きました。今回は治療方法を書いていきます。
頭痛の中で最も多い緊張型頭痛は、筋肉の緊張や自律神経の乱れ、眼精疲労、トリガーポイントなどの原因が考えられます。強くなるにつれ複数の要因が重なる場合が多いです。
頑固な肩コリや頭痛は直ぐに解消したい場合には、その中でも強い要因を優先して治療していくと症状が緩和されます。
そのため問診でしっかりと原因を見極める必要があります。治療方法はそれぞれ異なってきますので、一番合った治療方法を見つけるためにも特徴を知っておくと対応しやすいと思います。
自律神経治療
ストレスや多忙な毎日の人は交感神経優位になりやすいです。また性格や精神的ストレスによっても乱れます。
治療法は、リラックスできるように心地良い刺激で全体を治療します。自律神経が良く反応するポイントを刺激してバランスを整えます。
自律神経の乱れによって起こる肩こりや頭痛は、局所だけではなく全身を治療する事が大切です。
局所だけでは直ぐに痛みが戻る事が多いです。根本の自律神経が整わなければコリや痛みは直ぐに戻ってしまいます。
精神的ストレスの影響が大きいので、仕事環境や人間関係を見直すと解決していくこともあります。
眼精疲労によるもの
目を酷使している方に多いです。後頭部の強い緊張や頭頂に痛みを感じる事が多いです。また目に関係する症状を持っています。
目から来る肩コリや頭痛は、目に関連する場所を治療していきます。効果的なポイントは、目の周囲や後頭部辺りです。
後頭部の緊張を緩和すると視野が広がった、明るくなったと治療後に聞くことが多いです。
東洋医学の考え方では、目の周囲以外にも関係する経穴があります。関係する経穴を選択して全体から目を治していきます。
再発予防には、日頃からのケアが大切です。目を休める、目を温める、仕事に関係ないスマホは控えるなど目を大事にしましょう。
眼精疲労は慢性化した強い症状です。症状が長く続くと精神が参ってしまい精神疾患にも繋がる恐れがありますから、軽視せずにしっかりと治療する事をお勧めします。
トリガーポイント療法
実は、緊張型頭痛の原因に多いのがトリガーポイントです。現場でも頭痛を解消出来るのが本当に多いです。
早い場合には、数分で頭痛が無くなります。効果が高く即効性もあると思います。
原因となるポイントを治療するだけで、驚くほど症状が無くなる場合があります。仕事でどうしても時間が取れない方にもお勧めです。
ただ下手に刺激をすると悪化する場合や、治療に少し痛みを伴うことがあるため敏感過ぎる方には向いていない治療法かもしれません。
頑固肩コリや頭痛に悩まれている方は是非一度受けてみて下さい。
頑固な肩コリや頭痛の治療方法
鍼灸と徒手整復によって治療します。
鍼灸は自律神経を整えるのに優れています。心地良い刺激で1時間治療すると終わる頃にリラックス出来ていることを実感して頂けると思います。
眼精疲労は、東洋医学のように全体からアプローチする治療方法は、他の治療法と違った効果を出せると思います。
目の周囲に鍼やお灸をすると血液循環が良くなり回復力が上がります。
トリガーポイントは、鍼と相性が良いです。体内に存在するポイントに直接鍼で刺激出来ます。
マッサージのように体外からの刺激では、不十分で悪化する場合がありますが、鍼は直接届くというメリットから効果を高く引き出せます。
疲労性だと認識する
治療院で今後肩コリを無くして欲しいとよく言われます。はっきりと言いますが、出来ません。筋肉は、仕事や生活習慣から蓄積していくものなので、日が経てば必ず再発します。
肩コリや頭痛治療は、症状を改善させる事は正直簡単な事が多いです。そこから出にくい身体に改善していくのが大切です。
そのため、いかに溜りづらくして再発を防げる事が重要になります。身体を診て仕事の姿勢や休憩のポイントなど、その方にあったアドバイスを的確にお伝えします。
溜りにくい体質改善には、治療側から要求されることも多いです。デスクの高さを変えて下さい、PC作業は2~3時間に一回の休憩して下さい、寝る前にストレッチをして下さいなどと色々あります。
このアドバイスを実施して頂けるかが再発の頻度を決めます。
細かな改善が肩コリや頭痛対策になりますので、アドバイスを実施してくれると効果が持続します。