知っておきたい、腱鞘炎を再発させない3つの方法とは?③

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知っておきたい、腱鞘炎を再発させない3つの方法とは?③

腱鞘炎の原因である筋膜の調整を行うと、短い期間で痛みが無くなり再発もほとんどありません。 しかしそれでも日常や仕事での身体への負荷(不良姿勢、過用、栄養不足、内臓不調など)が長期間かかると、再び筋膜の歪みが形成され、いずれ腱鞘炎が再発する可能性があります。 今回は栄養補給、特にビタミンEと鉄についてお伝えしていきます。

筋膜の歪みを防ぐ栄養素とは?

前回のコラムより、腱鞘炎を再発させないセルフケアの方法として、栄養補給についてお伝えしてきています。

今回はその続きのビタミンEから説明していきたいと思います。

②ビタミンE

前回のビタミンB群の話の中で、乳酸を代謝するためのクエン酸回路というエネルギー産生工場のお話を少ししました。

実は乳酸代謝ではこのクエン酸回路の次に、電子伝達系というエネルギー産生工場が控えています。

ここの工場がしっかり回って始めて乳酸が最後まで代謝され、かつ膨大なエネルギーを得る事ができます。

このクエン酸回路と電子伝達系は細胞の中のミトコンドリアにあります。
ですので細胞の中そしてミトコンドリアの中にビタミンやミネラル、酸素が入って行かなければ代謝は進みません。

さてこの細胞やミトコンドリアを包む膜は脂肪酸で出来ています。

ここでビタミンE不足があると、呼吸で得られた酸素のなんと43%が不飽和脂肪酸(細胞膜やミトコンドリア膜を作っている膜)の酸化に使われてしまいます。

つまり細胞膜やミトコンドリア膜が酸化してしまうため、ビタミンやミネラルがうまく中に入れず、代謝が正常に進まなくなってしまいます。

それだけでなくビタミンE不足では呼吸で取り込んだ酸素の43%がミトコンドリア内に取り込めず浪費してしまうため、電子伝達系の工場内に最も必要な酸素が不足してしまいます。

このようにビタミンE不足では、乳酸の代謝が進まずに蓄積してしまいます。

乳酸の蓄積により酸性に傾くと、筋膜の層の間にあるヒアルロン酸の粘度が高くなり、筋膜の滑りが悪くなります。
つまり筋膜の歪みを形成してしまうという事です。

また更にはビタミンE不足は血液の粘り気も増えるため血流も悪くなり、より乳酸の蓄積が起こります。


参考までに私は、「Now Foods社 Natural E-400」というアメリカのサプリメントを、朝に2錠摂取しています。

③鉄

鉄は特に10代から40代の女性はほぼ全員不足していると言っても過言ではないくらい、不足している栄養素の一つです。
その年代の女性は毎月の月経により鉄を失うからです。

筋膜の歪みと鉄の関係として最も重要なのは、乳酸の代謝に関してです。

ビタミンEの項目でも触れましたが、乳酸代謝の最終工程は電子伝達系という工場で行われます。

この工場で必要なのが充分な鉄と酸素です。

鉄が不足するとこの最後の代謝が進みません。
この最後の工程までしっかり行われることで初めて乳酸が代謝されるため、鉄不足は乳酸が蓄積する原因となります。

乳酸の蓄積により筋膜の歪みが形成されるメカニズムは前述の通りです。


ただし男性や50代以上の女性の場合は鉄補給は要注意です。
なぜなら通常であれば鉄を失う機会がないため、鉄を補給すると過剰症になってしまうリスクがあります。

特に気分障害(うつやパニック障害など)や疲れやすさ、出血性疾患(潰瘍や痔など)、消耗性疾患(膠原病など全身の炎症が起こる疾患)無い場合は、鉄不足という事はあまり無いので、積極的な補給は控えて、肉などから摂取した方が良いと思います。

月経のある10代から40代の女性は、積極的な鉄補給が必要です。

私は鉄を補給していませんが、妻には「Now Foods社 Double Strength Iron 36mg」を夜に2〜3錠摂取してもらっています。

ちなみにビタミンEは鉄の吸収を妨げるため、最低8時間は間隔を空ける必要があります。
分かりやすいのは、朝にビタミンEを摂取し、夜に鉄を摂取するのが良いと思います。

ミトコンドリアを増やすには?

筋膜のの歪みの形成を予防し、腱鞘炎の再発を防ぐにはビタミンEや鉄の補給はもちろん重要ですが、もう一つ重要な事があります。

それはクエン酸回路や電子伝達系という工場があるミトコンドリアの数を増やす、という事です。

ミトコンドリアの数が増えれば、その分乳酸の代謝工場も増えるため、乳酸の蓄積を予防しやすくなります。

ミトコンドリアは筋肉でも赤筋(魚で言う赤身の肉)に多く含まれています。
赤筋は白筋と違い瞬発系よりも持久系の筋力に必要となる筋肉です。
いわゆるインナーマッスルですね。

この赤筋を刺激してミトコンドリアの数を増やすのに有効なのが、有酸素運動になります。
特にヨガやピラティス、ウォーキングなどが適しています。

栄養補給と有酸素運動を組み合わせる事で、より乳酸の蓄積を防ぐ事が出来ます。

私は幸運な事に妻がピラティスインストラクターであるため、毎日少しずつ教わる事が出来ていますが、ヨガやピラティスをやる機会がなかなか無い方は、ぜひ「大股」でウォーキングを行なってみてください。