知っておきたい、腱鞘炎を再発させない3つの方法とは?④

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知っておきたい、腱鞘炎を再発させない3つの方法とは?④

腱鞘炎の原因である筋膜の調整を行うと、短い期間で痛みが無くなり再発もほとんどありません。 しかしそれでも日常や仕事での身体への負荷(不良姿勢、過用、栄養不足、内臓不調など)が長期間かかると、再び筋膜の歪みが形成され、いずれ腱鞘炎が再発する可能性があります。 今回は栄養補給、特にマグネシウムについてお伝えしていきます。

筋膜の歪みとマグネシウムの関係とは?

腱鞘炎の再発を防ぐ方法として、これまでにストレッチ・セルフマッサージ、栄養補給といった方法をお伝えしてきています。

これらは全て腱鞘炎の原因である、筋膜の歪みを新たに作らないようにする方法です。

その一つの方法である栄養補給について、前回の続きでマグネシウムについて説明していきたいと思います。

④マグネシウム

マグネシウムの重要性については最近になってメジャーになりつつあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ多くの方がこのマグネシウムは不足している状況かと思います。


マグネシウムは身体の中で300以上もの代謝に関わっているとされています。
ミネラルの中では鉄の次に重要な栄養素と言えると思います。

それだけに不足すると全身に様々な不調が現れてくるのも特徴です。


さて、筋・筋膜におけるマグネシウムの働きとして重要な働きが2つあります。

その一つが筋肉の異常な興奮(異常収縮)を抑える、という点です。

筋肉や神経を興奮させるのはカルシウムの働きですが、カルシウムが排泄されずに筋細胞内に滞留すると筋肉の異常収縮が起こり、筋けいれんなどの原因にもなります。

これを抑えるのがマグネシウムになります。
マグネシウムはカルシウムと対になっており、細胞の内外でそれぞれが過不足ないようにお互いの濃度を調整しています。

しかしマグネシウム不足があると、カルシウム濃度が高くなるため、神経や筋肉の興奮が持続し異常な筋収縮が起こります。

すると筋収縮のアンバランスなどにより筋膜も充分に伸張されないため、筋膜の不動が起こります。
筋膜はコラーゲン線維やエラスチン線維からなる3層の線維層があります。

そして筋膜は伸張される機会が減ると、その線維が密集してきてしまう事と、線維の隙間に存在する水分が抜けてしまう事により、筋膜の弾性が失われ筋膜の歪み(筋膜の高密度化、基質のゲル化)が形成されてしまいます。

そのためマグネシウム不足による筋肉の異常収縮のために、筋膜の伸張機会が減ると、筋膜の歪みが出来てしまう、という事です。


さて、もう一つ筋膜に関するマグネシウムの働きとして、乳酸代謝があります。

これまでに何度かお伝えしてきましたが、筋膜は3層からなる線維層の間にヒアルロン酸の層があります。
これが筋膜の滑りを保障している存在です。

しかしヒアルロン酸は酸性下ではその粘度が高まり、滑りが悪くなってしまいます(ヒアルロン酸の凝集)。

乳酸の蓄積は酸性にしてしまうため、ヒアルロン酸の凝集が起こり、筋膜の歪みを形成してしまいます。

さて、ここ2回のコラムでお伝えしてきた中に乳酸の代謝経路があったと思います。
その中でもマグネシウムが関わるのがクエン酸回路です。
マグネシウムが不足すると、このクエン酸回路が上手く回らず、乳酸を最後まで代謝させる事が出来なくなります。

その結果、乳酸が蓄積してしまいます。


筋肉の異常収縮を抑える事、乳酸代謝、筋・筋膜に関してこの2点においてマグネシウムが必要になってきます。

特に高強度の運動や長時間のトレーニングを行う人は、汗や尿からマグネシウムの排泄が進み、不足しがちです。

また牛乳を毎日飲んでる人やカルシウムのみのサプリを取っている人も、カルシウムばかりが多くなってしまい、マグネシウムが体内から排出されてしまうので要注意です。

その他に大量のアルコール摂取、糖質過多、強いストレスもマグネシウムの浪費を起こしています。


また下肢や眼瞼のけいれん、ムズムズ足症候群、肩こり、気管支喘息、過敏性膀胱などの症状がある人は多くの場合、かなりのマグネシウムが不足している可能性があります。


マグネシウムの必要摂取量は個人差が大きいですが、多く取ったとしても必要ない分は吸収されずに排泄されるので安心して下さい。
基本的にはお腹が緩くなるまで、あるいは800mgまでは大丈夫です。

参考までに私は、「Now Foods社 Magnesium &Calsium」というアメリカのサプリメントを、2日に1度、1錠摂取しています。