症例① 30代 女性
3年前に体調を崩しそこから精神的に落ち着かず、何とも言えない不安感に悩まされていた。
病院で不安神経症と診断され服薬をしているが根本的な解決を求め渋谷α鍼灸整骨院に来院された。
元々心配性な性格で緊張しやすく肩こりや腰痛があり身体的な症状もあった。
時々マッサージや整体に行くと肩や背中が凝り過ぎていて指が入らないと言われる状態。マッサージ等で解すと少しはましになるがすぐに戻ってしまうというのを繰り返している。
1回目の治療
まず問診を行う。仕事柄、会議やプレゼンなど緊張する場面が多く精神的な負荷を感じやすい。資料作りなどデスクワークの時間も多く肩や背中に慢性的なコリ感があり呼吸が浅く感じる事が多々ある。
自律神経測定器の結果も交感神経が以上に高く精神的ストレスも強いという結果が出たので初めに仰向けで自律神経を整える鍼灸治療から行う。
脈診をすると肝の気が弱っていて太衝のツボに圧痛が出ていたのでお灸をする。
次にうつ伏せで首・肩・背中・腰の緊張が強いのでまんべんなく鍼を行う。鍼が初めてということで軽めの刺激に抑える。
最後にもう一度仰向けで脳内伝達物質の正常化を図る為に頭へ鍼をして10分置鍼。
初回の治療ということで全体的に刺激は弱くし副交感神経が優位になるように施術を行った。次回来院の際に術後の変化をフィードバックし今後の治療方針を組み立てると伝え1回目の治療を終えた。
2回目
1週間空けて来院。前回の術後2時間程フワッとした感じがしたがすぐに治った。
その後の2~3日は身体も軽く落ち着いていたが徐々に戻ってしまったとのこと。鍼灸治療の好転反応も軽く気にならなかったとのことで2回目の治療は前回よりも少し刺激を上げて治療を行った。
3回目
今回は1週間身体は軽かったが不安感が戻ってしまう。刺激を上げても平気ということだったので頭に電気針を行った。
4回目~6回目
頭に電気針をしてから調子が良いがちょうど1週間くらいで不安感が出てしまう。肩こりや背中の緊張は余り感じなくなった。
7回目
6回目の治療を受けてから1週間不安感はほとんど出なくなった。今後は2週間空けて治療を行っていく。
8~10回
2週間空けても不安感はあまり感じなくなった。身体の調子も良い。
ここで一旦不安神経症の治療を終了し今後は再発予防の為の治療を行っていく。
現在は月に1~2度身体のメンテナンスと不安症状の再発を抑える為に肩こりの治療と合わせて通院中。
まとめ
不安神経症は性格的な側面や生活環境による要因が大きく関係していて個人によって症状の現れ方が様々です。
一度治療効果が出ても「転職した」「残業で徹夜が続いた」「忘年会等の宴会が多く飲酒量が増えた」などいつもの生活習慣と違う時間に活動すると突発的に再発してしまったりもします。
今回の患者様は比較的、鍼灸治療と相性が良く効果が出やすかったので順調に治療が進んだケースです。
根本的な治療を行いたいとのことで最初は週に一度しっかりと通って頂いて治療に取り組みました。日常生活のアドバイスもきちんと聞き入れてくださり、体質改善の為にご本人にも努力をして頂いた結果、早期回復へ繋がりました。
しかし中には効果が出にくく3ヶ月以上かかってやっと効き始める場合もあり一概に治療回数が決められないのが不安神経症を含む心療内科系の疾患の難しいところでもあります。
不安神経症の治療で重要なことは決まった各個人の症状や体調に合わせた治療を行なう事です。渋谷α鍼灸整骨院の治療では自律神経測定器の結果や問診の内容、触診でのお身体の状態を踏まえて個人個人に合った治療方針を見極め効果的に治療が進むように努めています。
不安神経症でお悩みの方は是非渋谷α鍼灸整骨院にご相談ください。