過活動膀胱とは?
過活動膀胱とは通常よりも膀胱の活動が亢進する事によって、頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁と言った症状を来たす疾患です。
自分の意思とは無関係に膀胱が収縮してしまう事により起こります。
過活動膀胱の症状を持っている方は40才以上でなんと800万人以上いるとされています。
しかしながらその受診率は全体でたったの22%で、女性に至っては10%未満とも言われています。
年齢や体質だと思って諦めている方や、恥ずかしくてなかなか相談できないと言った方が多いようです。
でも常にトイレの事を気にして仕事に集中出来なかったり、電車などに乗るのが怖かったり、旅行やお出かけを楽しめなかったり、人付き合いが億劫になったり、、、
思い当たる節はありませんか?
でも安心して下さい。
過活動膀胱の症状はしっかりとした治療を受ければ改善していきます。
もうトイレの事を気にしたり、夜トイレに起きてしまい睡眠不足になる事も無くなっていきます。
ただしこれには条件があります。
本当の原因を理解して、しっかりとした治療を受ける事です。
そんなの当たり前じゃないかと言われそうですが、これが一番難しいのです。
なぜなら泌尿器科の医師も本当の原因を理解していないからです。
そのため病院に行っても的外れな治療しか受けられず、結局改善しないまま終わってしまうのが現状です。
渋谷α鍼灸整骨院にも多くの過活動膀胱の方がいらっしゃいますが、皆さん最初は病院で薬を処方されたり骨盤体操を指導され、それを実践していた方ばかりです。
でもそれでは一向に変わらないんです。
ですので本当の原因を数回のコラムを通してご理解頂けたら幸いです。
渋谷α鍼灸整骨院に来院される過活動膀胱の方も、しっかりとした治療を受けると、多くはまず切迫感と切迫性尿失禁(尿もれ)が改善し、我慢出来るようになっています。
そして、段々とトイレの回数が減っていきます。
では本当の原因とは何でしょうか?
早速解説したいところですが、その前にまずは一般的に医師やネット上、テレビ番組などで言われている原因やその治療法をお伝えして行きたいと思います。
一般的な過活動膀胱の原因とは?
過活動膀胱にはいくつかの原因が考えられます。
大きく分けると「神経因性膀胱」と「非神経因性膀胱」に分けられます。
神経因性膀胱とは、その名の通り脳から膀胱に至る間の神経に原因があり、尿が溜まった感覚、尿意、膀胱を緩めて尿を溜める、膀胱を収縮させて排尿する、と言った連携がうまくいかないケースです。
通常ではある程度尿が溜まったら尿意を感じ、トイレ以外では膀胱を緩めて広げる事で我慢したり、トイレでは膀胱を収縮させて排尿したり出来ます。
しかしこの連携がうまくいかないとあまり尿が溜まっていないにも関わらず尿意を感じてしまったり、トイレがない状況でも膀胱が勝手に収縮してしまい、切迫感や尿もれといった症状を引き起こしてしまいます。
特に排尿に関する自律神経の乱れが影響されるとされていて、治療には「抗コリン薬」が用いられたりします。
これは膀胱の収縮にはアセチルコリンという神経伝達物質が関与し、これが受容体に結合すると膀胱が収縮してしまうため、抗コリン薬はこの受容体に対する作用を阻害し、膀胱の過度な収縮を抑えるという治療になります。
これが一般的な過活動膀胱に多い神経因性膀胱の原因ですが、もう一つ重大な原因があります。
それは中枢神経などに問題がある場合です。
例えば脳血管障害やパーキンソン病、脊髄損傷など脳や脊髄の問題が挙げられます。
これらの場合、病院でそれらの疾患に対して適切な治療を受ける必要があります。
また中枢神経ではありませんが、脊柱管狭窄症でも排尿障害が起こりますが、これは尿意も感じずに失禁してしまうため、過活動膀胱の症状とは違います。
少し長くなってしまったので、今回はここまでとさせていただきたいと思います。
次回は非神経因性膀胱についての説明からして行きたいと思います。