頭痛の種類
日常生活において、「頭痛」に悩まされている方も多いではないでしょうか。
頭痛といっても、様々な種類があります。
頭痛を我慢して放っておいたり、痛み止めの薬でその場をしのぐだけではなく、自分自身の頭痛のタイプを知り、それに合った治療、対処をしましょう。
頭痛は大きく「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分けらます。これらは慢性的に頭痛の症状があり、多くの方がこれらの頭痛に当てはまります。
一次性頭痛
●片頭痛
こめかみから側頭部にかけて、ズキンズキン脈を打つような痛み。嘔吐や吐き気を催したり、音や光に過敏になることがある。時間が経てば、自然と痛みはおさまる。
●緊張性頭痛
頭だけではなく、首から肩、背中にかけて痛みが起こる場合がある。頭を締め付けられるような圧迫感が特徴。頭痛の中で最も多い症状。
●群発頭痛
片目の奥がえぐられるような激しい痛みが特徴。1〜2か月間毎日決まった時間(主に夜間)に現れる症状。
二次性頭痛
早急に治療をしなければ、命の関わる頭痛の可能性が高いです。脳に何らかの異常をきたしている状態で、主に挙げられる病気は、「くも膜下出血」「脳腫瘍」です。
突発的な頭痛や、今までに経験したことのない痛みが現れた場合はすぐに病院へ行き、精密検査を受けましょう。
このほかに、アルコール摂取による「二日酔い」もニ次性頭痛に含まれます。この場合は、時間が経つにつれ、頭痛もおさまります。
鍼灸による頭痛緩和の施術
一次性頭痛のような慢性的な頭痛は、発症を予防したり、痛みを和らげることができます。
また、頭痛は精神的なストレスが原因とされることがあります。心身バランスを整え、筋肉の緊張を解くことのできる鍼治療は最適です。
主に、以下のツボを鍼によって刺激します。
*太陽(たいよう):こめかみのやや下にある、くぼんだところ。
*風池(ふうち):首の後ろの筋に指を置き、生え際まですりあげ、左右の外側のくぼんだところ。
*天柱(てんちゅう):首の後ろの生え際付近。首の太い骨の外側のツボ。
*肩井(けんせい): 首の付け根と肩先を結んだ中央。肩の一番高いところ。
これらのツボを刺激することにより、頭部から頸部の緊張をほぐし、血流を良くします。
また、片頭痛は女性に多く現れる頭痛です。その原因は女性ホルモンの分泌量の増減が深く関係しているからです。ホルモンバランスが崩れやすくなる月経時期に片頭痛の症状が現れやすくなります。鍼灸により、女性のホルモンバランスを整えることも頭痛の予防につなげます。
緊張性頭痛の場合は、早い方だと施術後すぐに効果が現れ、頭痛が改善させている方もいらっしゃいます。
片頭痛や群発頭痛でお悩みの方は、頭痛がでる前のタイミングを見定め施術をすることで、頭痛の症状でないことや痛みが緩和されます。
頭痛よりも先回りした対処をしましょう。
東洋医学と頭痛
東洋医学の頭痛は、痛む場所によって4つに分類されます。
・前頭部の痛み 「陽明経」
・側頭部の痛み 「少陽経」
・後頭部の痛み 「太陽経」
・頭頂部の痛み 「厥陰経」
痛む場所によって、刺激するツボやどのような経路を使ってアプローチするか変わってきます。
生命、精神の活動に関わるエネルギー「気」は、全身を巡っています。
痛む場所のみならず、離れた場所を刺激することによって全身のバランスを整え、症状の改善と予防ができることも鍼灸の強みです。
頭痛の場合は、足や手にも関係しているツボもあるため、同時に施術していきます。
体の歪みを整え、頭痛が発症しにくい体づくりを目指します。
どのツボにアプローチするか、人によって変わってきます。ぜひ、自分に合った治療スタイルを見つけ改善に導きましょう。
現代、パソコンやスマートフォンの復旧により、多くの方が電子機器を日常的に使用しています。そのため、前傾姿勢が長時間続き、肩こり、眼精疲労などから頭痛につながることがあります。適度な休憩をとり、ストレッチやマッサージなどで、筋肉をほぐしましょう。
また、日頃からストレスや疲労をためず、入浴や睡眠をしっかり確保し、リラックスした時間を作ることも頭痛予防に大切なことです。
患者様一人一人に合った治療法を見つけ、一緒に症状の改善を目指します。お困り事、疑問や質問、些細なことでもご相談ください。