頭が凝っていると感じることはありますか?
首や肩、腰などが凝っていて辛いと感じる方は多いと思います。しかし、頭が凝っていると感じる方は他の体の箇所に比べ少ないのではないでしょうか?さらに頭のこりを自覚することは難しく、頭が凝るなんて考えたことがないという人も多いのです。ですが、首や肩、腰などと同じように頭も凝っています。
まず、自分の頭を触ってみてください。
両手で頭を包み込むような形で掴み、指で頭皮を動かします。
このときに頭皮が固く張っていたり、頭皮が動かないという人は頭皮が凝り固まっている可能性が高いです。
なぜ頭が硬く凝り固まってしまうのか
現代人の頭のコリの大きな原因として考えられるのはPCやスマホ。目で何かを見るときに目だけを動かして見るということはしません。
目で何かを見るときにはそれに伴って首の運動も伴っています。目の動きに伴って収縮するのが後頭部にある筋肉と頭蓋骨と首の骨をつなぐ後頭下筋群です。
後頭下筋群の頭痛とは
後頭下筋群は頭と首の間にある4つの筋肉の総称です。大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋
顔や頭の動きを細かく調節する筋肉です。
後頭下筋群のこりが強くなると、後頭部や側頭部に痛みを感じたり、目の奥が痛いという症状が出てきます。
その他、頭全体の鈍い痛み、朝の鈍痛、枕のおさまりが悪いという症状も現れます。
頭痛の種類としては一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。
一次性頭痛:明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛
二次性頭痛:病気が原因となって現れる頭痛
そして一次性頭痛は緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛に分けられます。この3つの中で鍼灸治療が効果的なのが緊張型頭痛です。
頭痛が起こる原因としては、精神的ストレスや身体的ストレス、デスクワークによる同一姿勢などによって血流の悪化、酸素や栄養分の供給が不十分になり、首や頭の筋肉が緊張してしまうことで起こります。
緊張型頭痛の対策
緊張型頭痛の対策としては筋肉の緊張を取り除くこと、溜めないことが重要となります。入浴で首や肩周りを温めること、ストレッチなどで筋肉の緊張をほぐすことも大切です。
しかし現代人には欠かせないスマホやPCによる目の負担、日々のハードワークによる筋肉の緊張はセルフケアではまかなえない部分が多いように感じます。
上記の後頭下筋群もその一つ。深層にある小さな筋肉でストレッチやマッサージでは対処が難しい筋肉でもあります。
直接患部にアプローチできる鍼であれば、根本的な治療ができます。