緊張型頭痛とは?
慢性頭痛のなかで最も多いのが緊張型頭痛です。ギューッと頭の周りを何かで締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。長時間デスクワークや車の運転を続けた後に締め付けられるような頭重感とともに首や肩に強い凝りが伴うのが緊張型頭痛の典型的なパターンです。めまいやふらつき、目の疲れ、全身のだるさが伴うこともあります。痛みはいつとなく始まり、ほぼ毎日ダラダラと続きます。夕方4時くらいにかけて増強する傾向があります。
緊張型頭痛には時々頭痛がする「反復性緊張型頭痛」と毎日のように頭痛が続く「慢性緊張型頭痛」の2つのタイプがあります。
反復性緊張型頭痛
月に1〜15日未満発症します。
一度発症すると毎日のように起こり、痛みが続く時間は30分程度で解消することもあれば、1週間続くこともあります。
慢性型緊張頭痛
毎日のように起こる痛みが、月に15日以上、年間180日以上ある場合です。慢性化すると治りにくく、日常生活に支障をきたすこともあります。
緊張型頭痛の症状
◾️頭の周りを締め付けられるように痛み、頭が重い感じがする
◾️午後から夕方4時ごろにかけて症状が現れる
◾️ふわふわするようなめまい、ふらつきがある
◾️首や肩、背中に強い凝りがある
◾️体を動かすと少し楽になる
◾️眼精疲労がある
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は脳の神経の高まり、不自然な姿勢や過度なストレスなどが重なって引き起こされると考えられています。そのメカニズムは血管が拡張して三叉神経を刺激する偏頭痛とは全く異なるタイプの頭痛です。筋肉の緊張が高まると、頭の両側にある側頭筋や首筋から肩、背中にかけての筋肉が突っ張って血行が悪くなります。すると血液の流れが停滞した血管内に、乳酸やピルビル酸といった老廃物が発生します。その老廃物が筋肉にたまり、筋肉内の神経を刺激して持続性の痛みが生じるとされています。
ヘッドスパ鍼による緊張型頭痛の治療
緊張型頭痛の場合は体を動かすと痛みが増すと言う偏頭痛と違い、体を動かしても痛みが増す事はありません。むしろ、体を動かして温めることで、筋肉の緊張がほぐれ楽になります。
動かすことで筋肉の緊張がほぐれる緊張型頭痛の場合は当院のヘッドスパ鍼がとても有効です。
緊張型頭痛と関わりの深い筋肉は、側頭筋、後頸筋群、僧帽筋です。
頭、頸部、肩背部にある筋肉に鍼を刺入し、鍼通電療法で筋肉に動きを与えます。
筋肉に動きを与え、血流が改善され、老廃物が流れることで頭痛が軽減されます。
上記のように緊張型頭痛は頭の筋肉だけでなく、頸部、肩周りの筋肉が原因となることもあるため、90分のヘッドスパ鍼で体の治療を一緒に行うことが効果的です。