現代社会と精神疾患
精神疾患が年々増加傾向だと厚生労働省の調査で分かりました。
うつ病や躁うつ、パニック障害など、かかっていない方でも聞いたことがあると思います。
周囲にそれだけ認知されてきたと同時に社会問題として身近に関係しているからだと思われます。
ニュースでも取り上げられることが多いので、病名や症状を自然と覚えている方も多いです。
これは精神医学の大きな進歩によって原因解明や新薬の登場しているからだと思います。これからの社会を考えると精神疾患の役割が大きくなっていくことが分かります。
こころの病気
気分障害
うつ病の主な症状で抑うつがあります。これは一日中落ち込んだり、趣味や興味が持てなくなる、憂鬱な気分になるといった症状です。
思考障害
統合失調症や強迫症でみられる強迫。不合理だと分かっている考えやイメージに支配されて抑えられない状態。
無意味な行為を繰り返し行なってしまう状態。
自我障害
自分ではないように感じたり周りへの現実感もなくなることや、誰かに支配されているよなうな抵抗出来ないと言った感情です。
統合失調症やうつ病にみられます。
意識障害
意識の清明度が低下した状態で、興奮、妄想、錯覚などがみられます。
意欲と行動の障害
うつ病などでみられる、行動する気をなくす、物事をこなせなくなると日常に支障がでてきます。
精神疾患の原因
主に外因性、内因性、心因性に分かれます。
外因性
脳の器質的変化によるものや怪我、病気などを言います。又アルコールや薬物の服用によっても脳は影響を受けます。
内因性
遺伝や体質のことを言います。病気になりやすい体質や病気に関係する遺伝子がみられることがあります。内因性はあくまでも推定できるレベルの原因です。
心因性
ストレスによって起こるものです。人によって受け方が違うストレスは心因性に大きく関係します。性格なども大きく几帳面で完璧主義な人ほどうつ病になりやすいと言われています。
※これらが単体で起こるというよりも複数が重なって原因となります。まだ原因が詳しく解明されていないのが現状なため、薬が効いたからこのうような原因だと考えられるという推定の話です。
精神疾患
うつ病
気分障害で、一日落ち込む事や、やる気がでない、興味や好奇心がなくなる、身体が重い、外出しないなどの症状があります。
人間関係や環境からくるストレス、遺伝子、几帳面や完璧主義といった性格など原因は様々な事が考えられます。
近年の増加傾向によってうつ病にかかっている人は100万人を超えたそうです。でも実際にうつ病にかかっていても医療機関に通っている人は3人に1人というのが現状です。
非定型うつ
うつ病と似ていますが、一日中落ち込んだりというところが非定型うつだと楽しい事があれば楽しめるといった点が違います。
辛いときだけ辛く、楽しければ楽しいという所が周囲に誤解されやすいです。
一時期新型うつとしてニュースでよく取り上げられたのがこの非定型うつのことです。
躁うつ(二極性障害)
抑うつ症状と躁状態が繰り返します。躁状態とはテンションが高い状態で活動的で多弁になることや自身があふれているような感じです。
パニック障害
パニック発作という、動悸や息苦しさ、発汗、胸の痛み、めまいなどが起きるため強い不安感に襲われる病気です。
ストレスや自律神経の乱れが関係すると考えられています。
統合失調症
主に陽性症状と陰性症状に分けられます。
陽性症状は初期にみられ、妄想や幻覚などがあります。
陰性症状は慢性期にみられ、意欲の低下、感情の平板化、自閉などがあります。
原因は未だ解明されていませんが、神経伝達物質のドパミンや心理的ストレスが関わっているのではと考えられています。
心身症
身体に機能や器質的障害が起こることがあります。これは長い間ストレスにさらされ続けた結果神経系や免疫系など身体のバランスが崩れてしまったからです。
この状態を心身症といいます。
原因は複合的なストレスだと言われています。