睡眠障害の現状
夜疲れてもなかなか寝つけない、夜中途中で目が覚めてしまい再び寝つくことができない、
どうしても朝早く目を覚ましてしまう、長時間寝てもスッキリしない、みなさんはこんな思いをした事はございませんか?
ストレス社会の現在では睡眠障害で悩んでいる人は年々増加傾向にあります。
厚生労働省が行った調査では、過去に睡眠に悩みを持っていた事がある人は約36%、現在睡眠に悩みを持っている人は約20%いて、日本人の5人に1人は今も悩みを抱えているということになります。
睡眠時間の目安
睡眠時間は個人差があるため何時間がベストという答えがないのです。ただ一番長寿だったのが7~8時間睡眠だったため建康にはこのくらいが良いのかもしれません。
睡眠時間の寝不足や不眠など悩まれる方が多いのですが、ひとつに「その日一日を効率良く活動できた」状態であれば睡眠時間は足りていると考えて良いです。
睡眠とは
寝ている間に身体は修復されます。これも深い睡眠に入る事と浅い睡眠のリズムが重要で、睡眠時間よりも修復ホルモンがでていることがポイントです。
自律神経が睡眠のスイッチに関与しているため日頃の生活習慣やストレス状況などの心因性などが関係します。
睡眠を取れることで一日の生産性が上がった、眠気がなくなった、仕事の集中力が上がった
と日常生活の質を上げられます。
そのためにも原因や考えられる要因を理解する事が大切です。
症状
1.入眠時不眠(入眠困難)
入眠時不眠は寝床に入って眠ろうとしても、30分~1時間以上全く入眠できない事で、時々寝つきの悪い事があるだけなら問題ないのですが、この状態が長く続きますと慢性化され睡眠不足に陥ってしまいます。
2.睡眠維持不眠(中途覚醒)
睡眠維持不眠は一旦入眠するが夜中に何度も起きてしまうことで、年齢を重ねることで発生しやすくなります。中途覚醒が何度も発生してしまうということはその分だけ睡眠時間が削られることを意味しています。
3.早朝覚醒
早朝覚醒は朝希望する時間に起きようとしても、もっと早い時間に目が覚めてしまい、二度寝しようとしても全く寝ることができない状態をいいます。こちらも年齢を重ねることにより症状が発生しやすくなります。
4.熟眠障害
熟眠障害とは長時間睡眠を取ったにかかわらず、過剰な眠気に襲われたり回復感を得られない状態の事をいいます。
5ナルコレプシー
日中急に耐えがたい眠気に襲われて眠り込んでしまう睡眠発作の事をいいます。また、笑いや怒りなどの情動に伴い筋肉弛緩がみられる脱力発作が起きることもあります。
睡眠障害のポイント
生活習慣
時間が不規則や時差ボケを起こしやすい環境の方はなるべく朝日を見て体内時計をリセットしましょう。
体内時計は25時間周期で、太陽を見ることで夜に眠気が来るようにされています。
寝る前の習慣
寝る前にスマホをいじりすぎると脳が活性して深い睡眠に入れなくなります。
アルコールも同じで神経が働くためお酒に頼った入眠は避けるべきです。
身体の回復では寝る前の3時間前に晩ご飯を済ませておくと、睡眠時の修復ホルモンがでやすくなります。
精神ストレス
環境や人間関係などから来る場合には対策をしなければ変わることが難しいです。
ストレス耐性も重要ですが、ストレスからは避ける事が一番です。ストレス源を避けて過剰なストレスを排除しましょう。
適度な仕事と運動
睡眠には身体的疲れと脳の疲れが関係するため、お仕事後の軽い運動はお勧めです。
運動には有酸素で40分程が身体の循環に良いです。
目安は週に2~3回ほどです。
他の病気
むずむず脚症候群
睡眠障害が現れます。寝ている最中に脚がむずむずして眠りを妨げられるためです。
ナルコレプシー
突然眠ってしまったり、耐え難い眠気に襲われる病気です。会議中に寝てしまったり、電車で寝過ごしてしまうことが多いため生活に支障が出てきます。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に気道が塞がり無呼吸になります。十分な睡眠が取れないため日中に眠気がきたり集中力が低下します。
肥満や首の短さなど体型によるところが大きいです。