毎日出ないと便秘なの?
「毎日スッキリ出るのが正常」と思っている方が多くいますが、医学的には「3日以上便が出ない状態」または「すっきり便が出きらない状態(残便感)」が便秘とされています。
腸の働きについて
胃や小腸で消化された食べ物は水分を多く含みドロドロの状態となって大腸に運ばれ、時間をかけて水分が吸収され、固形化した状態で校門に運ばれます。
固形化した便が大腸に留まり続けると水分がどんどん吸収されてしまい小さく硬くなってしまいます。
この腸の働きは自分の意志では操れない自律神経によって支配されています。
便を排出しようという蠕動運動は胃に食べ物が入って来るとスイッチが入るようにできています。
この蠕動運動によって便が直腸に到達すると大脳に信号が送られ便意となって感じるようにできています。
不規則な生活やストレスによって自律神経が乱れると蠕動運動が正しく機能しなくなるため便が滞り便秘になることがあります。
便秘の種類
便秘の種類は大きく「機能性便秘」と「器質性便秘」に分けられます。
機能性便秘は更に「弛緩性便秘」「痙攣性便秘」「直腸性便秘」に分類されます。
弛緩性便秘は大腸の運動能力が低下してしまうことで起こる便秘のことを言います。
大腸を含む腸管全体の緊張が緩んでしまうことで蠕動運動が不十分になり、結果として便が大腸内に長く留まることで水分が過剰に吸収され硬くなってしまうタイプです。
便秘の中でも頻度が多く、筋力の弱い女性や高齢者に多いとされています。
お腹が張る、残便感、食欲の低下、肌荒、肩こりやイライラといった症状がみられ、運動不足、水分や食物繊維の不足、筋力低下や無理なダイエットが引き金になります。
痙攣性便秘は大腸の過緊張が主な原因です。
自律神経が乱れ、副交感神経が強く働き過ぎてしまうと腸管が強く緊張し、便が正常に運ばれなくなりコロコロとした便になるタイプです。
精神的ストレスや環境の変化といったことが原因で誘発されます。
また便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群とになることもあります。
直腸性便秘は便が長く停滞することで起こります。
便が直腸に到達したにも関わらず排便反射が起こらないため、直腸に便が溜まり便秘となってしまうタイプです。
寝たきりが長く続いている方や高齢者、痔などが原因で排便を我慢してしまう方などに多い傾向にあります。
器質性便秘は病気などで腸管に器質的な原因があることで起こります。
大腸がん、イレウス、腸管癒着といった器質的な原因の影響で小腸や大腸の通過障害が起こるタイプです。
血便や激しい腹痛に加え嘔吐などの症状がみられます。
こういった症状がみられた場合はすぐに病院で検査を受けることをおすすめします。
機能性便秘の場合は鍼灸で改善の可能性大
ストレスや自律神経の乱れが強く関係する機能性便秘に関しては鍼灸施術によって改善される方が多くいます。
特に脳や身体の疲労の蓄積が起因となっている場合は数回の施術で劇的に改善する場合があります。
長期のストレスによるものや性格が起因しているケースでは数か月を要する場合もありますが、最終的には改善していくことが多いです。
最近よく耳にする「脳疲労」も便秘を起こす原因として注目を集めています。
頭部に鍼をすると脳内血流量が増加し、ストレスホルモンが低下することが研究でわかっています。
頭やお腹を含めた全身を施術することで自律神経が整い今まで感じたことのない「深いリラックス」が体験できるかと思います。
便秘にお悩みの方は是非当院へご相談ください。
ご連絡お待ちしております。