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パニック障害を治療するために、必ず知っておきたい考え

自律神経失調や脳内神経伝達物質の異常として診られるパニック障害ですが、その視点だけでは改善されない事が多くあります。 西洋医学で捉えきれない病気に対してとても有効な診方、それが東洋医学です。

東洋医学から診たパニック障害とは?

パニック障害においても、東洋医学では「気血水精」「五臓六腑」「経絡」のいずれかに問題があるという考えで診ていきます。
その中でも特に多く見られるのが五臓六腑の1つである「肝」という臓器の不調です。
その他に関連が深いのが五臓六腑のうちの「脾(ひ)」「腎」の不調になります。
それでは1つずつ見ていきましょう。

①肝の不調

「肝」は肉体的、精神的ストレスがかかった時に最初に反応し、そのストレスに抵抗する作用があります。
通常であれば「肝」が正常に機能しストレスにも適切に対処できるため、何か症状として現れる事はありません。

「肝」は全身の気血(エネルギー)を巡らす作用があります。正常ならば気血が滞ることなく全身を巡る事ができ、五臓六腑や経絡にエネルギーが行き渡るため、身体や内臓が正常に機能する事ができます。

しかし過剰なストレスが継続的にかかると「肝」の許容範囲を超え機能不全が起こります。そのためにエネルギーが行き渡らず身体や内臓でエネルギーの過不足が起こり、機能異常が現れてきてしまいます。

この時の身体の状態は、自律神経が乱れ、神経伝達物質のバランスも崩れている状態です。
自律神経は交感神経系が強くなり、その影響で神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンと言った「カテコールアミン」が過剰に分泌されます。
そして自律神経が乱れカテコールアミンが過剰に分泌された状態が続くと体内での濃度が高まり、血圧上昇、心拍数増加(頻脈や動悸)、めまい、息苦しさ、不安感の増大、不眠症などが起こります。

これが「肝」の機能低下によりエネルギーの巡りが悪くなった状態です。

この状態では首肩のコリや張り、情緒不安定、怒りっぽい、イライラしやすい、ため息、ゲップ、わきや胸の張り、お腹の張った痛みや膨満感、胸焼け、めまい、耳鳴り、頭痛、喉の異物感といった症状も出てくる事があります。

②脾(ひ)の不調

「脾」は食べ物を消化してエネルギーである「気血」を作り出す機能があります。
しかし栄養不足や栄養の偏り、お腹や足の冷え、胃腸の炎症があると「脾」の機能不全が起こりエネルギーが不足します。
また強いストレスが継続的にかかり「肝」の機能不全が出てくると自律神経が乱れ「脾」の機能が低下してきます。

先ほど過剰なカテコールアミン(肝の機能不全状態)によりパニック障害の症状が出てくる事をお伝えしましたが、このカテコールアミンの作用を抑えるのが「セロトニン」という神経伝達物質です。
このセロトニンも「気血(エネルギー)」の1つであり「脾」の機能低下が起こるとセロトニンが不足し、過剰なカテコールアミンを抑えられないために、パニック症状が現れてきます。

ちなみにセロトニンは更に代謝されると、睡眠を含めた体内リズムに影響する「メラトニン」になります。このメラトニンが不足すると体内リズムが狂い、不眠症などの睡眠障害も現れてきます。
これも「脾」の機能低下によるエネルギー不足の症状の1つです。

「脾」の機能低下が起こると、日中の眠気、集中力の低下、浮腫、倦怠感、話すのが億劫、食欲不振、軟便や下痢、息切れなどの症状も出てきます。

③腎の不調

「腎」は身体の生命エネルギーを蓄えている臓器で、加齢や栄養の偏り、手術や服薬、炎症が起きていると「腎」のエネルギーは低下していきます。
(西洋医学的に言う「副腎疲労」という状態に近いと考えられます。また女性の場合は、更年期に見られるエストロゲンの低下なども含まれます。)

「腎」は「肝」と関わりが深く、「腎」が弱ると「肝」の機能を支えられずに、「肝」の暴走を止める事が出来ません。
なぜなら「肝」と「腎」は協調し合って、体内のホルモンや神経伝達物質のバランスを調整しているからです。
ですのでどちらかの機能が低下すると、ホルモンや神経伝達物質のバランスが崩れ、さらには自律神経の失調を引き起こし、パニック障害の症状を引き起こします。

「腎」のエネルギーが落ちていると、パニック障害の症状に加え、精力減退、耳鳴り、難聴、足腰の重だるさ、頻尿、免疫力低下、不眠、無気力などの症状を伴う事があります。

どうやって治療するのか?

ここまで東洋医学から診た身体の不調とパニック障害についてお伝えして来ました。
実際にはこれらの不調が単独である事は少なく、いくつかが重なっていたり、あるいはここに挙げた以外の五臓六腑やエネルギー関係(気血水精)の不調がある事もよく見られます。

ですので問診、触診、望診(舌や顔色などを見る事でチェックする方法)脈診といった方法を使って、今の身体がどのようになっていて、どこの何が不調を来しているかを把握します。
特に重要なのが触診です。触診では、経絡の上に点在する経穴(ツボ)の反応を見ていきます。経絡は五臓六腑につながっているため、五臓六腑の異常があると経絡上のツボに反応が現れてきます。
そしてこの反応の出ているツボは、診断点でありながら治療点にもなります。ツボと経絡を介して五臓六腑の不調を整えて行くのが鍼灸治療となります。

西洋医学ともリンクする部分は確かにあります。しかし東洋医学では、症状に対してのみの治療という事はなく、身体全体の状態やバランスを見て、パニック障害が起きている根本的な不調を改善していく治療となります。
パニック障害は西洋医学では改善していかない場合も多くあります。その時には一度視点を変えて見て身体を診ていく事も必要なんではないでしょうか?
皆さんはいかがでしょうか??

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