不眠の原因
ストレスや心配事、環境の変化などの心理的な要因、自律神経失調症やうつ病といった病気からの影響など不眠の原因はさまざまです。また寝る前のアルコールや、スマートフォンを見たりゲームをしたりすることも不眠の原因となることがあります。
不眠による身体への影響
不眠が続くと熟睡できないため疲労感がとれません。朝起きられないなど日常生活にも影響が出てきます。
日中の眠気
集中力の低下
気分の落ち込み
神経過敏
イライラする
不眠症の治療
不眠症の西洋医学的治療においては薬物療法、認知行動療法が検討されます。
鍼灸治療では頭の鍼!
なかなか寝付けないとき、自律神経は交感神経が優位な状態にあります。
現代社会では情報過多や日々の忙しさで交感神経が優位に働いている方が多いように感じます。夜眠る時になっても副交感神経が優位に働かず、早く寝なければと焦ると余計に眠れなくなりより緊張状態に陥ってしまいます。
頭の鍼では交感神経を抑え、副交感神経を優位にする治療を行っていきます。
日々頭を使っていることによる脳疲労、眼精疲労による頭のこりなどで頭の筋肉はガチガチに固まってしまいます。筋肉の緊張が交感神経を優位にさせてしまうのです。
そこで当院では頭につく筋肉、前頭筋、側頭筋、後頭筋全てを鍼で刺激し、緩ませる治療を行います。
また首や肩の筋肉の硬さも頭と深く関わってくるので治療が必要です。
さらにお灸での治療効果も期待できます。
自律神経をつかさどる視床下部へはお灸の香りが効果を与えてくれます。
鼻から入った香りの情報は、感情や記憶に関係する脳の海馬や扁桃体のほか自律神経をつかさどる視床下部へと送られます。
お灸の香りを使って副交感神経が優位になるよう整えることで、心身ともにリラックスできます。
海馬は記憶に関わる部位ですが、その香りと結びつく良い記憶が思い出されると、気持ちは自然と穏やかになります。
鍼灸治療を何回か行うことで自律神経のバランスが整い、入眠時に副交感神経が優位な状態に変わっていきます。
またご自宅での芳香浴もおすすめです。
入眠のためには心を落ち着かせる効果のある香りを選ぶことがポイントです。例えばラベンダーの香りは、高いリラックス効果があると認められています。
緊張やストレスがある時は、ラベンダー、ベルガモット、カモミール、マジョラム、オレンジスイートなどがおすすめです。