自律神経と健康
自分自身の健康についてどれくらい考えていますか。
世代によって考え方が違うと思います。学生から定年された方まで幅広い考えがありますし、年齢や環境によっても変わります。
ジャンクフードや飲み過ぎでも気にならない学生から20代、周りが病気になり始めて気を遣い始める30~40代、老後や家族など逆算して考える50~60代、仕事が終わり老後の中で考える70~80代とそれぞれだと思います。
日本人の死因からみると血管による病気が上位を占めます。それは脳血管障害と心疾患になります。脳梗塞や心筋梗塞は聞いたことがあると思います。
寿命や健康は血管の状況によると言えます。血管は自律神経によってコントロールされているので、交感神経と副交感神経がバランス良い生活を送ると将来の健康を守れることになります。
死の四重奏
死の四重奏という言葉があります。これは生活習慣病という死にも繋がる恐ろしい病気が、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧によって発症のリスクが高くなるという言葉です。
上記の四つが重なるほど危ないというサインで、生活習慣病という言葉から分かるように日頃の習慣が大きく関係します。
悪い生活習慣や食生活が将来になって自分を苦しめてしまうという話です。
発症してしまった時には手遅れで、重度の後遺症や再発の怖さに怯えて生活しなければなりません。
そのためにも生活習慣や食生活を規則正しくして自律神経を整える事が大切です。
自律神経と病気
自律神経が血管や血流を支配するので、自律神経のバランスが崩れていると病気に繋がっていきます。
生活習慣病以外にも目や耳などの器官から、精神疾患まで幅広く関係します。
それは自律神経が自分の意思とは関係なしに身体をコントロールしてくれているからです。
心臓の動きを自分で動かせる人はいません。肝臓も脾臓も脳も同じです。自律神経が管理しているからです。
そのため自律神経が乱れるということは身体全体に関係してきます。
どうやって崩れるのか
自律神経は身体を外部や内部の変化に合わせて正常に可動するように働きます。これを生体の恒常性を保つ役割と言います。
過剰なストレスや外部環境が悪いと体内も乱れてしまいます。寝る前や一食だけドカ食いをすれば内臓が疲れます。ストレスを受け続けると避けるために体内を変化させます。寝る時間が不規則だとホルモンが崩れてしまいます。
・過度のストレスは避ける
・規則正しく生活して6~7時間の睡眠を取る
・適度の有酸素運動で循環を良くする
・栄養ある食事で三食食べる
など良い生活習慣を送ると自律神経は乱れなくなります。
自律神経と東洋医学
元々外部とは自然環境によるものだったので、自然から考えると自律神経の働きがよく分かります。
熱ければ汗が出て冷やします。寒ければ鳥肌が立って温度が逃げないようにします。朝日を見れば夜に眠くなる時計がセットされます。
自然の影響によって自律神経が整うようにされているのが分かると思います。
自然から生まれた東洋医学は自律神経と相性がとても良いです。
生体の反応を使って体内のバランスを整える治療法です。
これは自律神経の反応を使うため、鍼灸治療は自律神経を整えるために考えられた治療法だと言っても過言ではありません。
いかに効率良く効果を上げるかというのを遙か昔から考えられてきたため、科学的証拠がなくても長期的証拠として伝統医療の強みがあります。
自律神経が乱れた時こそ効果を発揮する鍼灸治療です。