忙しい時より週末や休日など、ホッとしたときこそ危険です
過度なストレスは脳の興奮をまねきますが、ストレスが続いている間は意外に頭痛は出にくいものです。危険なのは週末や休日など、ストレスから解放されたときです。
なぜ、ストレスから解放されたときなのか
それは、現代人の生活パターンにあります。平日は仕事に明け暮れ、休みの日になると睡眠過多になることがあります。すると、人間の自律神経のうち、休息時にはたらく副交感神経が優位になり、気持ちがゆるみます。その結果、脳の血管がゆるみ、三叉神経が刺激されて頭痛が起こりやすくなるのです。
最近は、週初めの月曜日や火曜日に頭痛発作に襲われる人も増えてきています。これは休みの日であっても心身がリラックスできず、週明けにその疲れが襲ってきて睡眠過多になるためのものです。
ストレスが頭痛を悪化させるしくみ
肉体的ストレス
残業続きの日々など
精神的ストレス
受験勉強など
子供も親も脳は興奮状態にある
緊張型頭痛が発生する恐れがあります
体内では自律神経のうち、活動性を高めるときにはたらく交感神経がたかぶった状態になります。
ストレスからの解放
アルコールを飲むと、さらに血管が拡張しやすくなり、偏頭痛が発生する恐れがあります。
◾️体内では、副交感神経が優位な状態に
◾️筋肉の緊張がとけ、血管もゆるみがち
◾️セロトニンが減少し、血管の拡張が進む
せっかくの息抜きが頭痛により台無しになってしまいます。
規則正しい生活が改善の第一歩です
慢性頭痛を抱える人は、日常生活のちょっとした変化や刺激に脳が過敏に反応し、それをきっかけに頭痛をまねいてしまうことがよくあります。
片頭痛は、忙しいあとの週末や休日に起こるのが典型的なパターンです。したがって休みの日にダラダラ過ごすのは好ましくありません。
休むといっても何もしないで寝ているのが良いわけではなく、計画的に好きなことを楽しみましょう。
休日前夜の夜更かし、休日の朝寝坊、長期休暇は生活リズムが崩れやすくなります。これも頭痛を引き起こす原因のひとつです。決まった時間に食事や睡眠をとり、生活リズムを崩さないようにしましょう。