緊張型頭痛の症状
慢性の頭痛の中で最も多いのが緊張型頭痛です。頭のまわりをギューっと締めつけられるような鈍い痛みが特徴です。
頭のまわりを締め付けられるように痛む
午後から夕方にかけて症状が現れる
ふわふわするめまい、ふらつき
首や肩、背中にこりがある
体を動かすと楽になる
眼精疲労がある
長時間のデスクワークや車の運転を続けたあと、締め付けられるような頭重感とともに、首や肩に強いこりや痛みを伴うのが特徴的です。
めまいや目の疲れ、全身のだるさを伴うこともあります。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は脳の神経の高まり、日々の同一姿勢、過度なストレスなどが重なり引き起こされると考えられています。
筋肉の緊張が高まると、側頭筋、首や肩まわり、背中にかけての筋肉が突っ張り血行が悪くなります。すると血液の流れが停滞した血管内に老廃物が発生します。その老廃物が筋肉にたまり、筋肉内の神経を刺激して、持続性の痛みが生じると考えられます。
緊張型頭痛の治療
西洋医学的での治療
痛みを緩和させるための鎮痛薬を用いるほか、筋肉の過剰な緊張をゆるめる筋弛緩薬や抗不安薬などが用いられます。また、抗うつ薬を使って痛みの閾値をアップさせ、痛みへの過敏さをやわらげることもあります。
東洋医学での鍼灸治療
そもそも緊張型頭痛は、筋肉の緊張によって血管が収縮し血液の流れが滞るために引き起こされています。鍼灸治療では頭痛の原因とされる筋肉を把握し、ピンポイントで治療を行うことが可能です。
緊張型頭痛と関わりの深い3つの筋肉
側頭筋・後頸筋・僧帽筋
この3つの筋肉は心身のストレスなどから筋肉が緊張し、硬くなりやすいです。
筋肉内を走る血管が圧迫され血流が悪化、老廃物がたまりやすくなり神経を刺激し痛みが生じます。
鍼灸治療で筋肉の緊張をほぐすことで、収縮した血管を刺激して血流を促し、痛みのもとになる老廃物の滞りを解消することができます。
まとめ
鍼灸治療と併用して、日頃から首や肩、背中が張ってきたと感じたら体を動かして筋肉の緊張をほぐすことは大切です。頭痛になる前に筋肉のこりをほぐすストレッチや、体を温めることは有効です。