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不眠の東洋医学の考え方

不眠を東洋医学の観点から書いてみました。睡眠不足による日中の悩みや不調は東洋医学で治しましょう。治すにも原因を知ることが第一です。専門用語も多いのですが、不眠で悩まれている方は一度お読み下さい。

不眠の東洋医学の考え方

「血の不足」「気の滞り」「ほてりや潤いの不足」「水分代謝の異常」

血の不足

血は脾が弱まっていると考えます。脾は食べ物を消化して血を作ります。栄養に偏っていたり、便秘や下痢体質の人に見られます。
脾の機能が弱まることで、心配によって眠れなくなります。
血の不足によって起こるその他の症状は
・爪がわれやすい
・髪の毛がパサパサする
・考え事や悩み事が多い
・めまいやふらつき
・乾燥や疲れ
が見られます。

気の滞り

気とはエネルギーのことで肝が関係します。肝の役割は気を全身に巡らせます。そのため肝に異常が起こると気が滞る原因となります。
気の滞りは肝による影響で不眠になります。
肝は精神的ストレスによって不調になります。日頃からストレスを受け続けると以下の様な症状もでてきます。
・イライラする
・胸やお腹の張り
・憂鬱
・首肩腰に張る痛みが出る
・ガスが溜まる

ほてりや潤いの不足

ほてりによって不眠になる事が特徴です。
潤いは血の不足や気の滞りが長期間続くことで起こります。それ以外にも肝や腎の不調も関係します。

血の役割には身体の潤いを与えてくれる役割もあるため血が不足することで身体を冷ます力が弱まります。
加齢による腎の機能低下やストレスによる肝の不調が起こると潤いが減っていきます。
加齢によって腎が弱まると心の陽を抑えなくなることでも不眠になります。

症状として
・寝汗をかく
・口や舌の乾燥
・上半身の火照り
・不安や同期
・肌や唇のカサカサ
などが見られます。

水分代謝の異常

心配によって眠れなくなるのが水分代謝の異常です。
五臓六腑では腎や肺、脾によって水分代謝が行なわれます。脾に不調が起こると水分代謝に大きな影響が出てきます。
水分代謝が上手く出来ないと体内に余分な水が溜まります。
偏った食事内容や栄養の不足、冷たい物を好むと脾の不調を起こします。

症状として
・むくみ
・身体の重怠さ
・痰がでる
・太りやすい
・心配性
などが見られます。

ストレスや不安感

交感神経優位になると不安感が増して自分では抑えられないような感情がわき起こってしまい不眠になります。
治療院に来られる不眠のケースは大体がストレスや不安感に襲われてしまい眠れない、眠りが浅いといった悩みです。
身体の疲労や張りが強くて眠れないといったケースもありますが、精神的ストレスによる内因性の問題が大きいです。
分けるとストレスによる感受性と職場や家庭の環境によるものです。自分の中で抱え込むものが大きいほど感情をコントロールできなくなります。
常に安心感を得ることは難しいのですが、原因となる精神的ストレスを把握して理解する事も改善の一歩になります。
運動や趣味、音楽といった気分転換も意識的に取り入れる事も大切です。

鍼灸治療は副交感神経を高められる

心地良い刺激で副交感神経を刺激する経穴を選んで治療する事で身体をリラックス状態にできます。
多くがストレスや過労による交感神経優位の問題なので治療を受けて身体の負担を減らすと改善する事が多いです。
慢性化するのが不眠の特徴です。辛いけど頑張ってても不調な身体ではますます根が深くなっていきます。
病院や鍼灸院に行くことも一つの対策法です。

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