症状
・喉から食道にかけて詰まり、不快な苦しさ、物が飲み込みにくいなどがみられます。
・人によっては、吐き気や腹部膨満感などを感じる人もいます。
原因
・精神的なストレス、肉体的ストレスなどにより自律神経が乱れ、首周りの筋肉が凝り固まり圧迫され、血流も悪くなる事で老廃物も流れず起こっています。
西洋医学的治療
・耳鼻咽喉科・内科で内視鏡検査、血液検査、CT検査など精密検査をし、身体疾患の有無を調べます。その後問題がなければ、心療内科に紹介してもらいことがあります。
・器質的問題がない場合のヒステリー球では、基本的に治療はありません。しかし、薬物療法で漢方などを提案される場合があります。
・基本的にはストレスの軽減、悩み事の解決など今の身体に負担となってしまっていることを取り除くことが治療になります。
東洋医学的考え
・梅の種が喉に引っかかり飲み込むことも、吐き出す事もできないと言う例えから梅核気と言われます。
・東洋医学的には、肝の気が上へ上へと上がってしまうことにより起こるとされています。
・肝の気が上がるタイミングとしては、イライラした時、怒った時、精神的に辛い時などです。このような、タイミングが何度も重なると上った肝の気を下すことができなく上にたまってしまい、梅核気として出ると言われています。
鍼灸施術
・筋肉が凝り固まり起きてしまっていると考えると、首肩あたりを前も後ろも緩めるように鍼灸をしていきます。また、局所である首周りだけでなく、首周りを凝り固めてしまっている原因として、全身的なバランスや自律神経の乱れも考えられるため、再発予防として全身的にも鍼灸をしていきます。
・東洋医学的に肝の気が上に登ってしまっているため、気を下げるために、足のつぼの方にも鍼や灸をしていきます。
まとめ
決して自己判断せず、検査をしたうえで鍼灸施術をしていきましょう。
鍼灸は、一度で全ての症状をなくせるわけではございません。悪くなってしまった部分は慢性化すればするほど体は悪い状態を覚えこんでしまい正しい状態が分かりにくくなります。そのため、初めは詰めて通っていただき、症状に変化が出始めたら少しずつ間隔をあけていくようなかたちになります。
このように、鍼灸施術により体を正しい状態へと徐々に近づけていき体にそれを覚えさせ安定化させながら改善をしていきます。