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めまいは重要な不調のサイン!

めまいを起こす体の状態を東洋医学の観点からお伝えいたします。

めまいと東洋医学 – その原因と治療法

めまいは、突然のふらつきや回転感、平衡感覚の乱れを感じる症状で、多くの人が一度は経験したことがあるものです。一般的に西洋医学では、内耳や脳の問題が原因であることが多いとされていますが、東洋医学では「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスの乱れが大きく関わっていると考えられています。

東洋医学における「気・血・水」の概念

東洋医学では、人体は「気(エネルギー)」「血(血液や栄養)」「水(体液)」という3つの基本要素で構成されていると考えられています。これらのバランスが崩れることで、さまざまな症状が現れるとされています。めまいもその一つであり、特に次のような原因が考えられます。

1.気虚(ききょ)
気虚とは、体内のエネルギーが不足している状態を指します。現代人はストレスや過労によってエネルギーを消耗しがちで、これにより身体が弱り、めまいを引き起こすことがあります。気虚によるめまいの特徴として、疲労感が伴い、立ちくらみや軽いふらつきを感じることが多いです。また、気虚の人は普段からエネルギー不足を感じやすく、体が冷えやすいこともあります。

2.血虚(けっきょ)
血虚は、血液や栄養が十分に供給されない状態です。血液は体内の全ての器官に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を果たしており、特に脳への供給が不足すると、めまいが生じます。血虚の原因は、貧血や慢性的な疲労、睡眠不足などです。血虚によるめまいは、顔色が悪く、手足が冷たい、爪がもろい、集中力の低下などの症状とともに現れることが多いです。

3.水滞(すいたい)
水滞とは、体内の水分バランスが乱れ、不要な水分が滞る状態を指します。東洋医学では、水分の停滞が体内の巡りを阻害し、めまいの原因となると考えられています。特に内耳は体液のバランスに敏感な部位であり、水分代謝が悪くなると、内耳に影響を与えてめまいを引き起こすことがあります。水滞によるめまいは、浮腫(むくみ)や体が重だるく感じることが多く、雨の日や湿度の高い時期に悪化する傾向があります。

東洋医学的めまいのタイプと症状

東洋医学では、めまいはその原因によってさまざまなタイプに分類されます。それぞれのタイプに応じた治療法があり、根本的な原因に対処することが大切です。

1.風邪(ふうじゃ)によるめまい
風邪とは、外部からの風や寒さ、熱が体に侵入することを指します。風邪によるめまいは、突発的に起こることが特徴で、回転性のめまいが強く感じられます。風邪による場合は、頭痛や悪寒、発熱を伴うことが多く、風の侵入を防ぐために体を温める治療が必要です。

2.肝陽上亢(かんようじょうこう)によるめまい
肝陽上亢とは、肝(肝臓)のエネルギーが過剰に高まる状態を指します。ストレスやイライラ、怒りが原因となり、頭部に血が上りやすくなり、めまいを引き起こします。肝陽上亢によるめまいは、頭痛や目のかすみ、耳鳴りなどが伴い、ストレス管理が重要な治療ポイントです。

3.腎虚(じんきょ)によるめまい
腎は、体全体のエネルギーや生命力を司るとされており、腎虚とはそのエネルギーが不足した状態です。特に加齢により腎の働きが弱まると、めまいが生じやすくなります。腎虚によるめまいは、腰や膝のだるさ、耳鳴り、倦怠感を伴うことが多いです。腎を補う食事や生活習慣の改善が必要です。

病院での薬物療法

西洋医学では、めまいを軽減するための薬がよく使用されます。原因や症状に応じて異なる薬が処方されます。

抗めまい薬: めまいそのものを抑えるために使用される薬で、メクリジン(Meclizine)やジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン薬が一般的です。これらは内耳の不調を改善し、平衡感覚の乱れを緩和します。

制吐薬: めまいに伴う吐き気や嘔吐を抑えるために、プロクロルペラジン(Prochlorperazine)やメトクロプラミド(Metoclopramide)などが処方されます。

ベンゾジアゼピン系薬物: めまいによる不安や緊張を和らげるため、ジアゼパム(Diazepam)などのベンゾジアゼピン系薬が一時的に使用されることもあります。ただし、長期的な使用は推奨されていません。

血管拡張薬: めまいの原因が脳や内耳の血流不足である場合、血管を広げて血流を改善する薬が処方されることがあります。

利尿薬: メニエール病など、内耳の水分バランスの異常が原因の場合、利尿薬(フロセミドなど)が処方され、水分の排出を促して内耳の圧力を軽減します。

東洋医学的めまいの治療法

1.鍼灸治療
東洋医学では、鍼灸治療がめまいの改善に効果的とされています。鍼灸は、体内の経絡(エネルギーが流れる道)を調整し、滞った気や血の流れを改善することで、めまいの症状を和らげます。特に、「百会(ひゃくえ)」「風池(ふうち)」「太陽(たいよう)」などのツボが、めまいの治療に多く用いられます。
また、当院では自律神経測定器を用いることで現在の体の状態を把握したうえで施術を行います。
始めに仰向けで自律神経を整える治療を行い、併せて耳周りに鍼をして血流改善・循環促進の図ります。次にうつ伏せで首肩、背中の硬さをとっていきます。筋肉の硬さは血流を改善させるうえでとても重要になります。

2.漢方薬
東洋医学では、漢方薬もめまいの治療に使用されます。例えば、気虚や血虚によるめまいには「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「四物湯(しもつとう)」が用いられることがあります。また、水滞が原因のめまいには、「五苓散(ごれいさん)」が処方されることがあります。漢方薬は症状や体質に応じて処方されるため、専門家の診断が必要です。

3.生活習慣の改善
めまいの予防には、日々の生活習慣を見直すことも重要です。東洋医学では、規則正しい生活とバランスの取れた食事が、体の「気・血・水」のバランスを整える鍵とされています。十分な睡眠、ストレスの軽減、適度な運動がめまいの予防に役立ちます。また、湿度が高い時期には、水分の取りすぎに注意し、体を冷やさないよう心掛けることが大切です。

まとめ

めまいは、単なる一時的な不調として軽視されがちですが、東洋医学の観点では、体内のバランスの乱れを反映した重要なサインとされています。「気・血・水」のバランスが崩れることで、身体や心にさまざまな影響を及ぼすため、根本的な原因を見つけて適切に対処することが大切です。鍼灸や漢方、そして生活習慣の改善を通じて、めまいを予防し、健康的な生活を維持するための取り組みが求められます。

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