頭痛とは
頭痛は多くの原因によって引き起こされる可能性があり、以下のように一次性とニ次性に分類されます。
1. 一次性頭痛
特定の病気や外傷によらず発生する頭痛で、代表的なものは以下の通りです。
・片頭痛: 頭の片側にズキズキとした痛みがあり、吐き気や光、音に対する過敏が伴うことが多い。
・緊張型頭痛: 頭全体が締め付けられるような痛み。ストレスや疲労が主な原因となることが多い。
・群発頭痛: 短期間に集中して発生する激しい痛み。目の周りに特に強く感じられる。
2. 二次性頭痛
別の病気や原因が背景にある頭痛で、以下のようなものが挙げられます。
・感染症: 風邪やインフルエンザ、髄膜炎などによる頭痛。
・頭部外傷: 脳震盪や頭部への強い衝撃に伴う頭痛。
・脳の血管障害: 脳梗塞や脳出血による頭痛。
・薬物やカフェインの影響: 薬の副作用やカフェインの摂取、あるいはその突然の中断による頭痛。
治療
頭痛の治療は原因によって異なります。片頭痛や緊張型頭痛の場合は鎮痛剤や予防薬が用いられることが多いですが、二次性頭痛の場合は、根本的な原因の治療が必要です。
東洋医学的原因
1.気の滞り(気滞) 気は体内を流れるエネルギーであり、ストレスや感情の不調が原因で気の流れが滞ると、頭痛が発生することがあります。気滞による頭痛は、頭全体が締め付けられるような痛みが特徴です。
2.血の不足(血虚) 血が不足すると、脳や頭部への栄養供給が不足し、頭痛が引き起こされると考えられます。血虚による頭痛は、疲労や顔色の悪さを伴うことが多いです。
3.水の停滞(水滞) 体内の水分バランスが崩れると、体の中に余分な水分がたまることで、むくみや頭痛が生じます。水滞による頭痛は、頭が重く、めまいや吐き気が伴うことがあります。
4.外邪(風・寒・湿の影響) 外部の環境的要因、特に「風邪(ふうじゃ)」「寒邪」「湿邪」などが体に侵入すると、頭痛が引き起こされると考えられます。特に風邪による頭痛は、頭部に風が当たった後に痛みが出ることがあります。
東洋医学的施術
1. 鍼灸
頭痛に関連する経穴(ツボ)を刺激することで、気や血の流れを整え、痛みを緩和します。特に「百会」「風池」「太陽」などのツボがよく使用されます。
2. 漢方薬
漢方薬は、個々の体質や症状に基づいて合っているものをお医者さんに処方してもらい使用しましょう。
3. 整体・推拿(すいな)
東洋医学に基づいた手技療法で、筋肉の緊張をほぐし、気血の流れを良くすることで頭痛を和らげます。
4. 食事療法
体を温めたり、気血を補う食材を取り入れることも重要です。
当院では鍼灸施術により頭痛の改善が可能となっております。また、お悩みがあれば生活的面のアドバイスもさせていたきます。
まとめ
鍼灸は基本的に東洋医学をベースに考えていきます。
頭痛の原因は人それぞれ異なるため、個々の体質や生活習慣、感情の状態に応じた治療が行われます。また、即効性を期待する西洋医学の治療法とは異なり、体質改善を目指して時間をかけて治療することが多いです。