体の中で最も活発に動き、最も発熱しやすい部位は「脳」です。
暑い時期の気温による影響に加えて、集中して頭を使う時、ストレスがかかる時などは脳がオーバーヒートして、のぼせや疲労などにつながりやすくなります。
自律神経の働きは生命活動の維持に不可欠なため、休むことなく24時間365日働き続けています。自律神経に負荷がかかれば、それだけ脳の発熱量も増えるのです。
自律神経の負荷を増やし、脳を疲れさせてしまう原因
環境要因
暑い時期は体温調節のために自律神経が酷使されます。またコロナ禍ではマスクの影響により、温まった湿気の多い空気を吸ってしまうので、脳に熱がこもったまま冷えにくくなります。
自律神経中枢の消耗
悩みや不安による精神的なストレス、過労や肉体疲労による身体的なストレスが増すと、自律神経中枢の負荷が大きくなり、脳が発熱しやすくなります。
自律神経のバランスの乱れが引き起こす「冷えのぼせ」
更年期でなくても手足は冷たいのに、顔や胸から上だけが熱くなって発汗してしまう症状があり、これを「冷えのぼせ」といいます。
冷えのぼせは特に現代女性に多く、冷え性の悪化と自律神経の乱れが影響します。
冷えのぼせの症状
◾️手足が冷えているのに頭はぼーっと暑くなる
◾️手のひらや足の裏にじっとりと汗をかく
◾️冷たいものを飲んだり食べたりするとやたらとトイレが近くなる
◾️気温の上昇や運動で胸から上だけがカーッと熱くなる
◾️頭痛や肩こり、口が乾くなど
ニキビや吹き出物、皮脂の浮き、赤み、べたつきなど、肌トラブルが冷えのぼせから来ていることもあります。
冷えのぼせの予防法
体を冷やすものは出来るだけ避けましょう。
身近な飲み物などは冷えているものが意外と多いです。コンビニで買う水、お茶を冷えているものではなく常温のものにしてみたり、時々温かい物を飲むようにしたり、少し意識をするだけでも冷えの対策となります。
当院での治療法
鍼灸治療では自律神経のバランスが整うため、全身の血行改善につながります。
また当院独自の頭への鍼灸は脳の疲労を取り除きます。脳疲労を放っておくと、自律神経バランスの崩れからホメオスタシスが乱れ、さまざまな病気や不調の原因となるため、脳を休めることは重要です。