胃の痛みの原因
ストレスや緊張
精神的なストレスや緊張が原因で、胃が痛くなることがあります。
胃炎や胃潰瘍
胃の粘膜が炎症を起こす胃炎や、胃の粘膜に傷ができる胃潰瘍が原因となることがあります。
食べ物
脂っこい食べ物や辛いもの、アルコールなどが胃に刺激を与えて痛みを引き起こすことがあります。
消化不良
食べ過ぎや速く食べることで胃が消化しにくくなり、痛みが生じることがあります。
胃酸過多
胃酸が過剰に分泌されることで、胃が荒れて痛みを感じることがあります。
感染症
例えば、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が胃痛の原因になることがあります。
東洋医学の考え方
気滞
気の流れが滞ることで、胃の働きがスムーズに行かず、痛みが生じると考えられます。ストレスや精神的な緊張がこの原因となりやすく、感情の抑圧が胃に影響を与えることがあります。
寒邪と冷え
寒いものや冷たい飲み物を摂取しすぎることで、胃が冷えて痛みが生じることがあります。これは「寒邪」と呼ばれ、冷えによって胃の働きが低下し、血流や気の巡りが悪くなることが原因です。
湿熱
脂っこいものや甘いもの、アルコールなどを過剰に摂取すると、胃に湿気と熱が溜まり、炎症や痛みを引き起こすと考えられます。湿熱は胃の消化機能を乱し、吐き気や胸焼けなどの症状を伴うことがあります。
食滞
食べ過ぎや消化不良によって胃に食べ物が滞り、胃痛が引き起こされる状態です。胃が膨張し、痛みや不快感を感じることがあります。
気血両虚
体全体の気と血が不足している状態で、胃の働きが弱くなり、痛みや不快感が生じます。疲労や過労、慢性的なストレスがこれに関係することが多いです。
アプローチ
鍼灸
胃の経絡やツボに鍼を刺したり、お灸を据えたりして、気や血の流れを整え、胃の機能を改善します。
漢方薬
例えば、ストレスによる気滞には「半夏厚朴湯」、冷えによる痛みには「桂枝湯」、消化不良による痛みには「平胃散」などが使われることがあります。
食事療法
胃に優しい食材(温かいものや消化に良いもの)を取り入れ、冷たい飲食物や脂っこいもの、刺激の強いものを避けるようにします。
鍼灸のアプローチ
鍼灸は、胃の痛みの治療や緩和に用いられることがあります。東洋医学では、胃の痛みは気の滞りや体内のバランスの崩れによって引き起こされると考えられています。鍼灸治療では、経絡や経穴(ツボ)に鍼やお灸を使い、気や血の流れを整えることで、胃の痛みを和らげることを目指します。
胃の痛みに対してよく使われるツボには以下のものがあります。
中脘:おへその上、胃の位置に近い場所にあり、胃の不調や痛みに効果があるとされています。
足三里:膝の下にあるツボで、消化器系の調整に用いられます。
胃兪:背中にあるツボで、胃の機能を調整するために使われます。
お困りの際は渋谷α鍼灸へご相談ください。