冬季うつとは
冬季うつ(季節性情動障害:SAD)は、主に冬季に発症するうつ状態の一種です。
主な症状
身体的症状
エネルギー不足
・朝起きるのがつらい
・日中も疲労感が続く
過眠
・睡眠時間が増える
・朝起きてもスッキリしない、日中の眠気
食欲の変化
・炭水化物や甘いものを過剰に摂取したくなる
・体重増加
精神的症状
・気分の落ち込み
・意欲や興味の低下
・集中力の低下
・仕事や学業でミスが増える
・孤独感やイライラ
社会的症状
・人付き合いを避ける
・趣味や日常活動が楽しめなくなる
対策
日光を浴びる
・朝の散歩や窓際で過ごす時間を増やす
適度な運動
・軽いジョギングやヨガなど、身体を動かす習慣をつける
食事の改善
・炭水化物に偏らないバランスの良い食事を心がける
うつ病との違い
うつ(うつ病)と冬季うつは、症状にいくつかの共通点がある一方で、発症のきっかけや特徴に違いがあります。
発症のタイミング
うつ
・季節に関係なく発症する
・ストレスや遺伝的要因、環境要因など複合的な要素が原因
冬季うつ
・秋から冬にかけて発症し、春になると症状が軽減する
・日照時間の減少が主な原因とされる
主な症状の特徴
うつ
・食欲不振や体重減少が見られることが多い
・睡眠障害では不眠が主な症状となる
・強い無気力感や自責感、絶望感が特徴的
冬季うつ
・炭水化物や甘いものを欲しがる傾向があり、体重が増加することが多い
・過眠(眠りすぎ)が特徴的
・寂しさや落ち込みが中心だが、春になると自然に改善する
原因
うつ
・心理的ストレスや脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミン)の異常、遺伝的な影響
・特定の出来事(喪失、離婚、失業など)による発症が多い
冬季うつ
・日照時間の減少による生体リズムの乱れ
・メラトニンやセロトニンの分泌が影響しているとされる
継続期間
うつ
・数ヶ月から数年続く場合がある。慢性化しやすい
・適切な治療を行わないと症状が悪化することがある
冬季うつ
・毎年同じ時期に発症し、春や夏になると改善する
・季節性のパターンがあるため、予測がしやすい
冬季うつの治療
鍼灸が有効
・自律神経の調整
鍼灸施術により、乱れた自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えます
・セロトニン分泌の促進
鍼灸刺激により、脳内のセロトニン分泌を促進する可能性が高まります
セロトニンは気分や睡眠、食欲に関与しており、冬季うつの症状緩和に効果的です
・血流改善
血流を改善し、身体全体を温める効果があります
・ストレス緩和
鍼灸はリラクゼーション効果が高く、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を抑えるとされています
継続的な施術
鍼灸の効果を感じるには、数回の施術を続ける必要があります。
また、鍼灸は心身のリラクゼーションや症状緩和に役立ちますが、光療法や心理療法、適切な運動と併用すると効果が高まります。