抑うつ症状
うつ病にも予備群のような抑うつ症状があります。頭や身体の疲労が溜りすぎて脳の働きに異常が出始める段階です。
現代人のうつ症状には、自責の念や周囲と同じようにしようとする事が強いストレスとなって脳の負担になっていると思います。
強い持続的ストレスがかかると脳の働きがおかしくなり症状が出始めてきます。
うつ病になりかけているときこそ早期発見が大切なため専門の医療機関を受けましょう。
早期発見は早期治癒になります。うつ病は進行する病気なため症状が悪化する前に対応するのが一番です。
感情が疲れる理由
昔と比べてスマホの普及やネットでの仕事が休む時間を奪ってしまったと思います。利便性は生活を楽にしたり、効率化して生産性が向上しますが、人間の方が追いつかなくなってきたと臨床の現場で感じます。
感情が休まらないのは、身体よりも精神が疲れやすくなります。
うつ病に多いのは身体の疲労よりも精神面の疲労です。感情の起伏やモチベーションを上げようと頑張るには気力が必要です。この状態を長期間続けるのは大半は難しいはずです。
発症に繋がる時は、いくつかの要因が複合して身体のキャパを超えてしまった状態です。
自分の辛さを他人は理解できない
大体の方は、休むことを悪い事だと認識していると思います。確かに無断欠勤やサボる事は良くないですが、休んではいけないという強い思いも症状を悪化させる原因になります。
感情が疲れ果てるのは自責の念が強い事が関係します。
ここに脳機能低下が合わさると、絶望的な無力感や疲労感が襲って身体が動かなくなります。
自責の念は一種の性格でもあるため無意識で改善することは難しいです。
責任は原動力となって仕事の成果に繋がりますが、全てに抱え込みすぎると頭が疲れ果てます。
自責やストレスなどは自分自身でしか感じない感覚のため他人は理解出来ないものです。「なんか辛そう」「最近変わったような」などと少し気づくかもしれませんが、絶望的な無力感や動けない疲労感は自分自身のなかの感覚です。
連鎖する人間関係
自分自身の感情がコントロール仕切れないと、イライラや悲しみ、消極的といった感情面が強く出てきます。
この状態では周囲とのトラブルも起きやすくなります。
ストレスの最大は環境か人間関係によって溜ります。誰かとの間に溜ったストレスを他の人に発散するといったように悪い連鎖が起こります。
この悪循環は、自分でしか止められないのですが、自分自身がコントロールできない状態ではまず難しいです。
周囲との提携は、このような人間関係でも必要になってきます。理解を得られない状況では、悪循環に陥ってしまいます。
病院での検査結果や診断はこのような時に周囲への理解を得られやすくなります。
特に専門的に診ている医療機関ではスムーズに事が運びますので、なるべくうつ病に特化している場所を探しましょう。
休養と専門の医療機関
抑うつ症状を治して行くには、まず休養が大切です。疲れ果ててしまった脳と身体を休めることを第一としましょう。
感情の起伏が少ないように刺激的な物を避けてゆったりと過ごすことをお勧めします。
脳も身体も回復させるには睡眠が重要です。抑うつ症状が現われる頃には睡眠障害が出始める場合もあります。睡眠には副交感神経が重要なので、特に入眠前はリラックスした状態が望ましいです。
抑うつ症状が現われても自分は弱い人間ではないと考えてしまう方が多いです。心が弱いわけではなく感情が疲れ果ててしまった状態です。
このことを理解して、専門の医療機関を早期受診してみましょう。
自分一人で抱え込むとますます落ち込み進行していく怖い病気なため周囲との提携は必須です。
生活の質を落とさずに今出ている症状を治して活力ある毎日を過ごせると良いですよね。