性格や感情でも自律神経は乱れます
性格が原因で発症する場合もあります。ストレスをため込みやすい性格は自律神経失調症になりやすいと言えます。
生真面目や神経質な人では常日頃からストレスを感じやすく、上手く発散出来なければ蓄積して自律神経の乱れに繋がります。
大きなショック以外では、小さなストレスが長期間かかり続けると危険です。ストレスの総量が自分の許容量を超えた時に発症となって現れます。それが自律神経失調症やうつ病、パニック障害など人によって様々な出方があります。
精神疾患は年々認知度が上がってきています。それは現代社会において精神疾患が身近になってきたためだと思われます。
ストレスを感じやすい現代
現代は様々な文化が入り交じった社会のため、各々がバランスを取りづらい環境になっています。
一昔前では和を乱す行為や自己主張が強い人には自重を促してきたと思いますが、今では個性やアイデンティティとして評価や支持される社会になってきたと思います。
以前が良いとか状況や場合によるという意味ではなく、情報や文化の複雑さがストレスを生んでしまっているということです。
基準が変わりやすい現代では、バランスよく居たいという欲求が満たされない状況ばかりだと思います。
これは常に感情を働かせて周りとコミュニケーションを取ろうとするあまり感情の疲労になってきます。これが精神ストレスとなって発症原因になってきます。
厚生労働省の発表では精神疾患が年々増加傾向にあるという調査結果があります。数字であらわしても現代はストレス社会だと言えます。
性格と感情
自分自身の性格を把握して、普段から意識する事でストレスを軽減できます。病気になりやすい性格を把握してストレスから回避するのが大切です。
ストレス源から性格を把握して回避することが発症を抑えるコツになると考えています。
ストレスを受ける場面や人間関係が分かれば対処できるようになります。
回避出来ない環境でも、なるべく受けないようにと軽減は出来ると思います。ストレスが発症原因で回避できれば防げるわけです。それだけ把握することは重要になります。
性格と感情は繋がりが深いです。東洋医学では感情から病が引き起こされると考えます。
感情の疲れによって密接する臓器が機能低下を起こし、全身の巡りを悪くします。
東洋医学からみた性格
東洋医学では内因(病気の原因)に七情の存在があります。これは感情の事で、過度になりすぎると病気の元になってしまいます。
大きなショックや小さくても持続するようなストレスによって引き起こされます。
性格にも怒りやすい、悲しみやすい、驚きやすいなどがあるように感情と性格は密接な関係にあります。
怒
怒りすぎると肝が変調して全身の気の流れが悪くなります。気が上にのぼりやすく、血も同じくのぼってしまう状態です。
喜
喜びすぎると緩みます。心が変調して集中しづらくなる特徴があります。
悲
悲しみすぎると肺が変調して、脾までも損傷してしまいます。気が巡らないため意気消沈してしまいます。
恐
恐れすぎると腎が変調して気が下に落ちてしまいます。
驚
驚きすぎると気が乱れます。腎が変調して気が動転するなど落ち着かなくなります。
思
考えすぎると脾が変調して、動悸や食欲不振がおこります。これは心と脾が損傷するためです。
感情と結びつきが強い臓器が損傷する
七情は臓器との結びつきが強いため、関係する臓器が損傷します。これが病に繋がり症状を引き起こします。
感情もバランスが取れていれば損傷しないのですが、長期間に渡って受け続けると臓器を傷めてしまいます。
東洋医学では昔から心の感情が病を引き起こすと考えています。心のように内側から長期間ストレスを受け続ける事でも身体は不調になると分かっていました。
鍼灸治療
東洋医学では昔から内因によって不調を起こすため治療を行ってきました。長年積み重ねてきた治療法のため科学では解明できない根拠があります。
長期的証拠という根拠で支持されてきたという事実が鍼灸治療にはあります。効果があるため伝わってきたという証拠が鍼灸治療の強みです。
鍼灸治療は鍼とお灸を使って全身の調子を整えていく治療法です。全身にある経穴(ツボ)を用いて身体を活性化させます。
もともと持っている自然治癒力を高める治療法のため副作用はありません。
眠くなる、太りやすくなる、意識が薄れるといった副作用がないため、どの世代にも有効な治療法です。