自律神経失調症の症状
自律神経失調症の症状は幅広くあります。頭痛のように頭に痛みがある場合も全体で漫然とした疲労も自律神経の乱れによって起こります。
これは自律神経が全身をコントロールして循環を良くする働きから、乱れてしまうと全部の歯車がズレてしまうためです。
血管の収縮にも関係するため、耳や目などの細かい器官に栄養ある血液が流れにくい原因にもなります。そうなると機能低下を起こして耳が聞こえづらい、目がかすむ、めまいなど感覚器の異常が症状となって現われます。
現代では原因不明と言われている病気も自律神経の乱れが根本にある場合があります。循環とは毎日正常に生きられるように絶え間なく回っています。大きく崩れるよりも徐々に崩れるため気づかないうちに進行していたという状態になります。
症状となって現われた時には局所的に原因が分かりづらい状況が多いです。そうなると機能低下から考えて自律神経の乱れが問題となるわけです。
症状別
全身症状
疲労感、倦怠感、微熱、不眠
なんとなく怠くて、寝ても回復しないような状況が続きます。夜になっても寝れない事や寝起きが早すぎるような不眠が現われます。
体力が下がったと感じるような毎日になります。
情緒
イライラ、不安、恐怖、失望、抑うつ、悲哀
なぜか感情が上手くコントロール出来ないようになります。以前よりも怒りやすくなった、悲しく落ち込みやすくなったと感じたら自律神経の乱れがあります。
人間関係において問題が出てくる場合もあります。
運動器
関節痛、疼痛、筋肉のこわばりや張り
肩コリや腰痛も酷くなります。大体の場合が理由も分からない程辛いと言われます。そんなに働いていないのに、運動もしていないのに筋肉や関節が痛みます。
漫然とした肩コリや腰痛も回復しないため蓄積して痛みを強く感じます。
循環器
高血圧、低血圧、レイノー症状
血管をコントロールしているためこのような症状も起こります。
循環器では大きな病気も引き起こすため生活習慣病と名付けるほど危険です。日本人の死因上位は血管由来の病気です。
感覚器
目のかすみ、眼精疲労、耳鳴り、聴力低下、めまいやふらつき
徐々に進行して日常で支障がでるようになります。感覚器の細い血管が悪くなると機能低下を引き起こします。
感覚器は機能低下を起こすと日常に支障が出てきます。機能低下は長引くことや、低下したままになる可能性もあるため早期治療が望ましいです。
泌尿器や生殖器
頻尿、失禁、性機能不全、月経不順
トイレの回数や夜中のトイレなど泌尿器も自律神経の乱れによって怒ります。
女性特有の月経は乱れやすくなります。ホルモンバランスとも密接な関係のため体内バランスの変化は月経周期に影響しやすいです。
病院で検査に異常無し
よく聞く話が病院を転々とする場合です。検査で異常無しと言われると経過観察で特に有効な治療を行なってくれなかったと聞きます。
確かに不調があるのに、病院で原因無しだから大丈夫と言われるのは辛い心境です。それが何件もまわって同じ答えを聞くと感情まで抑うつ症状が現われるようになります。
この自律神経失調症は通常の検査では異常が現われないことが特徴になります。進行して症状が重くなると数値に現われる場合もありますが、初期ではほとんど見つからないです。
症状の重さも人それぞれです。お仕事に直結する症状だと相当苦しく感じます。
人と話しをする職業の人は、顔から汗が大量に出るのは困ります。さらに焦りで汗が余計にでてしまうと休職を考えることもあるそうです。
病院で検査結果が出ない場合は自律神経の乱れを疑いましょう。上記のような症状が一つだけではなく複数ある場合には可能性が高いです。