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腰痛は原因を突き止めなければいくら揉んでも治りません

腰痛を治すには腰痛に関係する筋肉や痛むメカニズムを知る必要があります。腰痛は人体にとって痛みやすい場所で一時的に治っても再度痛みがぶり返すことも多い場所です。 腰痛をしっかり治療できるのが優良な治療院といえます。 ただマッサージで揉んで良くなるものでもないので、良く聞く疾患だからこそ差がでます。

・腰痛を起こす筋肉

腰痛については様々な議論がされていて、原因となる部位にも多様なものがあります。今回は筋肉が原因で起こる腰痛についてお話したいと思います。

一般的に直接腰痛を引き起こす筋肉は6つあると言われています。

その6つの筋肉とは①腸腰筋②腰方形筋③脊柱起立筋④中殿筋⑤梨状筋⑥外腹斜筋です。

これらの筋肉は腰や股関節の動きに係わる機能を持った筋肉ですが、体幹の安定性を高め、腰椎にかかる負荷を軽減させる筋肉でもあります。

最近よく耳にする体幹トレーニングやインナーマッスルといったものにもこの6つの筋肉は含まれます。

逆に体幹の筋力が弱まり腰椎の安定性が無くなると腰痛が引き起こされる原因となります。


・なぜ筋肉が原因で腰が痛くなるか

筋肉に痛みが出る理由は反復的に同じ部分を使い過ぎるからです。
同じ部分に負荷がかかり続けるとその部位に炎症が起こり痛みとして現れます。

また元々持っていた疲労に精神的なストレスが加わると交感神経が高まり、筋肉をますます硬直させます。
硬直した筋肉が体幹部分のゆとりを無くし、その軋轢として腰痛が起こるパターンもあります。

例えば運動のし過ぎで腰痛が起こるのは前者の使い過ぎによるものです。

何日も徹夜でパソコン仕事をした後に起こる腰痛は後者の疲労と精神的なストレスによるものが多いです。

ぎっくり腰などの重度な腰痛の場合前者+後者のケースが多いように思います。
毎日のデスクワークなどで腰周囲の筋肉が凝り固まり、寝不足などのストレスが腰のゆとりを無くし、そこにくしゃみや姿勢転換などによる不意な負担が加わることで発症しやすいようです。

・忘れられがちな外腹斜筋

先述した6つの筋肉のうち①~⑤の筋肉は鍼灸やマッサージ、整体でもよく治療される筋肉です。
しかし外腹斜筋に関してはあまり触れられてないケースが目立ちます。
外腹斜筋は薄くて広い筋肉なため触診がしにくいため硬結(悪くなっている部分)を探すのが難しいことが原因かも知れません。定期的に鍼やマッサージで治療をしていても中々改善が見られない場合は外腹斜筋の治療をしてみるのも良いかと思います。

巷で流行っているシックスパックなどは腹直筋がメインですが外腹斜筋を含む腹斜筋系の筋肉を鍛えることでシックスパックに加え「くびれ」を作ることができます。
また腹斜筋を鍛えると腹圧が高まるので体幹の安定性の向上がみられるので腰痛予防においても重要な筋肉と言えます。

・腰痛の治療

腰痛の治療において1番大切な事は触診や徒手検査法などで「何が原因で腰痛を起こしているか」を見つけることです。
直接腰痛を起こす筋肉は先程述べた6つの筋肉から起こることが多いですが、
他にもハムストリングスの緊張が強すぎる為に骨盤が引っ張られて腰痛が起こるケースなど二次的に腰痛を起こす筋肉もたくさんあります。
また筋肉だけではなく、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの骨や神経からくる腰痛もあまりす。
これらの原因をしっかりと見極めて治療に望む事がとても大切になります。

・腰痛にならない為に
腰痛予防において最も重要なことは「長時間同じ姿勢を続けないこと」これに限ります。
腰痛が起こるほとんどのが立ちっぱなしや座りっぱなしなどの〇〇っぱなしが原因です。理想を言えば疲労を感じる前に軽い体操などで身体を少し動かせるのがベストです。

また痛みが無い時には「大股での歩行」も足腰周りの筋肉が強化されるので腰痛の予防に効果があります。

寝る前にハムストリングスやふくらはぎのストレッチを行う事も腰周辺の緊張を和らげるのでオススメです。

腰痛は発症してしまうと自力で回復をさせるのが困難な疾患でもあるので腰痛を予防し、発症させないように日頃からのケアが大切です。

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