腰痛のある人とない人の違いは?
多くの人が1度は経験した事があるであろう腰痛。マッサージに通っている方も多いのではないでしょうか?
しかし多くの場合、一時的には軽くなるものの、すぐに再発してしまうと思います。
ヘルニアだからでしょうか?はたまた脊柱管狭窄症だからでしょうか?
しかしこれらの手術をしたとしても高い確率で再発してしまいます、、、
実際にこう言った所見がなくても腰痛は起こります。
ではデスクワークで座りっぱなしだからでしょうか?
確かにそれも骨盤周りの筋肉が硬直してしまい、腰痛を引き起こす1つのきっかけとなります。
しかし同じデスクワークの人や同じように姿勢が悪い人でもでも腰痛がない人もいます。
これらの違いを知る事で腰痛予防はもちろん、根本的な改善方法や日常での注意すべき点が分かってきます。
そしてそれらを実践していく事で腰痛に苦しめられる事のない快適な生活を送ることが出来るはずです!!
4つの腰痛体質
では腰痛がある人とない人の違いは何でしょうか?
それが東洋医学から見た4つの体質です。
この4つの体質のうちどれかに当てはまり、なおかつそれを悪化させるような生活習慣を続けると、腰痛が発症したり、時にギックリ腰を引き起こしてしまいます。
ですのでまずは自分の体質がどういう体質なのかを知り、その体質を改善していく生活を続ける事が何よりも大切になります。
腰痛となる4つの体質とは、「寒湿(かんしつ)」「湿熱(しつねつ)」「気滞(きたい)」「腎虚(じんきょ)」があります。
寒湿による腰痛
寒湿とは主に天候などの外部環境による影響を指していて、冷えや湿気の多い天気(冷たい雨の日など)が続いたりする事で、腰が冷えて重だるいと言った痛みが出るのが特徴です。
外部環境の影響を受けてしまう人は、体内のエネルギーが不足している証拠で、特にオーバーワークで睡眠や食事が十分に取れていない方に起こりやすいです。
ですので、仕事量を調整したり、あるいはなかなか難しければせめて食事だけでもコンビニ弁当をやめてバランスよく摂取する事を続けていくだけでも、天気の影響を受けづらくなります。
そして普段から腰や下半身を冷やさないように対策を取る事もとても重要です。
湿熱による腰痛
湿熱とは体内に湿(代謝されない余分な水分や脂肪など)が蓄積していて、さらにそれが長期間蓄積する事で熱を持ってしまっている状態です。
この体質では特に持続的な重だるい痛みがあり、梅雨など湿気が多い時期に悪化しやすいという特徴があります。
またお腹が弱く便通が悪い(下痢や便秘)傾向にあります。
脂っこい物、甘味や辛味の物が大好きで良く食べ続けていると、体内に湿が蓄積してしまいます。
ですので、普段からこう言った物を出来る限り減らして、赤身肉や魚、豆類や海藻類、発酵食品を多く取る事を続ける事で腰痛が改善してきます。
このタイプの場合、腰痛だからと言って温めてしまうと悪化してしまいます。
気滞による腰痛
気滞とは、全身を巡っている気の流れが何らかの原因により滞ってしまう事で起こる腰痛です。湿や冷えによる気の滞りもありますが、多く見られるのは精神的ストレスによる過度な緊張状態や運動不足が挙げられます。
軽い段階では腰に張るような痛みが時々出るという症状が多いですが、悪化したり持続すると、今度は「瘀血」という状態になり、刺すような鋭い痛みやズキズキとした痛み、夜間痛など、強い症状になってきます。
このようなタイプの方は、ゆっくり半身浴したり、入念にストレッチする事で腰痛が改善していきます。
おそらく毎日あらゆるストレスを受けたりデスクワークしてる方が多いと思うので、毎日のセルフケアが腰痛体質改善の肝となります!
腎虚による腰痛
腎虚とは体のエネルギーが消耗した状態を表しています。
特に老化や生まれつきの虚弱体質、セックスのし過ぎや無理のし過ぎで起こりやすい体質です。
激しい痛みは出ませんが、鈍い痛みが常に出ます。
疲労が溜まると悪化しやすいため、出来る限り無理をしない生活が送れると緩和していきます。
また体のエネルギーは十分な栄養(ビタミン、ミネラル、タンパク質など)を摂る事で補う事が出来ます。
ですので暴飲暴食を控えながらバランス良く食事をすることでも体質が改善していきます。
体質を知って腰痛を改善しましょう!
さてここまで腰痛を引き起こす4つの体質についてお伝えしてきました。
ここでお伝えしたのは、それぞれの体質の特徴の一部になります。
本来はこう言った症状や生活習慣を聞くだけでなく、脈や舌の状態、お腹の状態などを診て総合的に判断していきます。
ですが大まかな体質の傾向を理解して頂き、日常生活を少し気をつけて送ってもらうだけでも、腰痛の頻度や程度は緩和していきます。
その上でどうしても改善して来ない場合は体質改善に適した鍼灸治療を取り入れるのも1つの方法だと思います。
ぜひ今日から日常を見つめ直してみて下さい。